繊維界の役員や組合員は大喜びとなり、初代様に電話をかけてきたり、訪ねてきたりで大賑わいとなりましたが、このようなことは最初で最後のケースでした。この奇蹟的な復活の結果、それまで繊維業界にはまったくの素人だった初代様が、繊維統制組合の理事長代理に選ばれました。
　理事長代理となった初代様は、関係官庁の役員と交渉を重ね、役人たちの信用を得て、全国の販売業者も思う存分配給が受けられるようになりました。親しくなった役人の中には、初代様が開教してから信徒になった人もいました。
　全国の組合のどこに行っても、初代様は引っ張りだことなり、理事長から「島田さんの運営ぶりは人間わざではとうてい出来ない」と言われました。