さて、神様と出会った翌日から、平吉の様子がガラリと変わりました。まず、学校へ行かなくなりました。父親がたいへん心配して、ある日、
「なぜ学校へ行かないのだ」
としかると、平吉は、
「神様が字でもなんでも教えてやると言われたから、行かなくてもいいよ」
と答えました。
平吉は、それっきり学校へ行きませんので、心配した担任の先生が、平吉の家をたずねてきて、学校に来るように言いました。すると、平吉は学校を休んでいる間に先生が教えたことをすらすらと答えたので、先生はびっくりしてしまいました。
また、とつぜん行方不明になり、何日も家にいないこともありました。みんなで心配していると、ある日、ひょっこり帰ってくるのです。
平吉は、神様に連れられて、静岡や栃木の山の奥、あるときなどは日本海をわたって中国の山へ行ったと答えました。そんなときは、めずらしい土産ものを持って帰ります。父親が問いただすと、「神様に頂いた」と言うものですから、父親はどこかで盗んで来たのではないかと、とても心配しました。
「なぜ学校へ行かないのだ」
としかると、平吉は、
「神様が字でもなんでも教えてやると言われたから、行かなくてもいいよ」
と答えました。
平吉は、それっきり学校へ行きませんので、心配した担任の先生が、平吉の家をたずねてきて、学校に来るように言いました。すると、平吉は学校を休んでいる間に先生が教えたことをすらすらと答えたので、先生はびっくりしてしまいました。
また、とつぜん行方不明になり、何日も家にいないこともありました。みんなで心配していると、ある日、ひょっこり帰ってくるのです。
平吉は、神様に連れられて、静岡や栃木の山の奥、あるときなどは日本海をわたって中国の山へ行ったと答えました。そんなときは、めずらしい土産ものを持って帰ります。父親が問いただすと、「神様に頂いた」と言うものですから、父親はどこかで盗んで来たのではないかと、とても心配しました。