除隊になった初代様は、独立するために、元の斎藤商店にはもどらず、外米とフスマ（小麦の外皮の部分）の仲買いを始めました。
　商売は順調で、多少のたくわえもでき、23歳の春（1919年）、深川佐賀町に店を構えました。店には、電話を引き、店員やお手伝いもおきました。その当時の番頭は、のちに初代様が開教する時に、誠心誠意つくしてくれた、三部平三郎でした。
　その後、初代様は、業界の実力者に引き立てられ、商売は発展を続け、日本中に名前が広く知れ渡るようになり、「成金党の旗頭」と言われるようになってしまいました。初代様は、偉くなったような気持ちになり、すっかり増長してしまいました。