126.末期の皮膚がんが完治し、35年ローンも保険で完済!
<緒形祐治さん 群馬県在住>
夢のマイホームとほくろ
私が36歳、結婚4年後の2007年12月、天心聖教に入会しました。翌年の1月、結婚当初からの夢だったマイホームを考えるようになり、土地を探していた頃、体の異変に気付きました。生まれたときから左腹に少し大きなほくろがあり、そのほくろにおできのようなものが出来ていたのです。特に痛くもかゆくもないのであまり気にしていませんでしたが、家を探しはじめて半年が過ぎた頃、おできが大きくなっていることに気付きました。少し心配になり病院に行くと、病理検査の結果「ただのほくろ」ということでホッと一安心しました。
それから間もなく気に入った土地が見つかり、あっという間に住宅ローンの手続きに進みました。
10万人に1人の皮膚がん
おかげで翌年の2009年1月、無事にマイホームが完成し、今まで以上に仕事を頑張らなければと気を引き締めておりました。ところが完成して数か月もたたないうちに、左腹のほくろがまた膨らみはじめました。
「何かおかしい、ただのほくろがこんなに大きくなるはずがない」と思い、10月に再び同じ病院に行くと、医師の表情が変わりました。ほくろを全て切除して再検査すると、結果は最も恐れていた最悪な結果でした。病名は「悪性黒色腫(別名 メラノーマ)」といい、皮膚がんの一種で、日本では年間で10万人に1人か2人が発症すると言われ、がんのなかでも転移性が強く進行が早い、非常に悪性度の高いがんだったのです。
私は信じられず、すぐにセカンドピニオンを受けましたが結果は同じでした。しかも表皮から6ミリの深さまでがんが浸食していたため、転移している可能性が高いと言われました。
がん=死、家を建てたばかりで残される妻はどうなってしまうのか......、目の前が真っ暗になりました。
すぐに聖堂の先生に相談しに伺いました。先生から「宿命は変えられないが、運命は変えられる。神様は必ず守ってくださる」と言っていただき、希望の光が見えたように思いました。
抗がん剤治療は副作用なし
いろいろな検査を受け、2010年1月に手術をしました。原発巣(がんが最初に発生した部位)のところから半径5センチを切除し、皮膚移植をするという手術です。手術は無事に終わり、1週間後に傷口を見た主治医がびっくりして拍手をしていました。それほどきれいに皮膚が定着することは珍しかったようです。これは神様のおかげだと心の中で思いました。
しかし数日後、左脇のリンパに転移が見つかりました。またまた目の前が真っ暗になりましたが、これが遺伝子レベルのわずかな転移で済んだことは奇蹟的でした。また手術後の抗がん剤治療が「吐き気、髪の毛が抜ける」などの副作用があるため不安でしたが、神様のおかげでほとんど髪も抜けず副作用もなく終わりました。
35年の住宅ローンが一括返済!
抗がん剤治療1クール目が終わった頃、住宅ローン保険の人が家に来ました。万が一のことを考え、建物の方だけ保険に入っていたからです。ですが、保険に入る前に病院で検査をしているので「保険に入る前からがんになっていた」と疑われてもおかしくはありません。その場合は保険適用外で、他の保険会社の人に聞いても私のケースで適用になる保険は聞いたことがないと言われていたのです。
これからは治療の合間を縫っての仕事となり、住宅ローンの返済どころではありません。私は家を手放すことを考え、妻への申し訳ない気持ちと自分への情けなさに、悲しくて悔しくて仕方がありませんでした。
数日後、保険会社から連絡があり、またまた奇蹟が起きました。なんと保険が適用になったというのです。保険に入る前の検査結果が「ただのほくろ」という診断だったことと、事前に検査を告知していたことが理由でした。そして、この保険のおかげで本来なら35年間支払わなければならない家のローンが、ちょうど1年間支払っただけで完済となってしまいました。ほくろの誤診もお救いだったと悟り、ただただ偉大なる神様のお力に驚き、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
生存率10%未満の5年を過ぎて
私のがんは、浸食の深さが6ミリでリンパに転移があったので、末期がんです。統計上の5年生存率は10%未満と極めて低いそうです。がんの告知を受けてから今年で6年がたちますが、再発もなく毎日元気に生活し、仕事もしています。
こんな幸せな生活が送れるようになるなんて、がんと告知されたときには想像もしませんでした。今の私があるのは、神様、聖堂の先生、家族、信仰仲間のおかげです。